家庭菜園を本格的に始めて3年。
これまでミニトマト、大玉トマト、ナス、ピーマン、きゅうり、トウモロコシなど、数々の夏野菜に本気で向き合ってきました。
その中で、毎年5月になると誰もが一度は悩む究極の選択があります。
「今年は大玉トマトとミニトマト、どっちを育てよう?」
「せっかく育てるなら、スーパーで買うと高い大玉トマトをゴロゴロ収穫して元を取りたい!」そう思う気持ち、痛いほどよく分かります。
私も3年前は同じ夢を見ていました。
しかし、両方を育て上げた3年目の今、私は確信を持ってこう言えます。
「悪いことは言わない、特別なこだわりがないならミニトマトにしておけ。大玉トマトはぶっちゃけ『タイパもコスパも最悪な、難易度マックス』だ」
今回は、教科書的な栽培本には絶対に書かれていない、大玉トマト栽培の「過酷な現実」と、なぜ最終的に「ミニトマトが最強」という結論に至ったのか、3年間の血と汗の結晶をぶっちゃけます。
1. 夢と現実のギャップ。大玉トマト栽培を襲う「3つの絶望」
大玉トマトの苗を買うとき、頭の中には「真っ赤に実ったずっしり重いトマト」が浮かんでいるはずです。
しかし、実際に育ててみると、収穫直前で以下のような地獄を見る確率が非常に高いのです。
① 収穫直前の「実割れ(クラッキング)」でメンタル崩壊
大玉トマトは、収穫間近になって雨が降ると、一気に水分を吸い上げて実がバツンと裂けます。
もちろん、ミニトマトでも急激な雨で避けるのですが、数がたくさん取れるミニトマトと少ない大玉トマト。
どちらが心のダメージが強いかは、明白ですよね。
雨のたびにハラハラドキドキするのは圧倒的大玉トマトを育てているときでした。
大きく裂けると、もう食べれない、、、。
私の畑にはたくさんの蟻がいますから、すぐ食べられるのです。
収穫遅れると、そのトマトに虫が群がることもありますから。ここ二か月の私の苦労は、、、と今思い出しても泣きそう。
② 尻腐れ病との終わりなき戦い
大玉トマトはカルシウム不足や水やりの加減で、実のお尻が黒く腐る「尻腐れ病」が多発します。
これが出ると、そのまま食べるのではなく、障害が出たところ(おしり部分を)切り取る必要が出てきます。
そうなると、生食で綺麗な状態で食べたい場合はやはり、残念案件になります。一応変化があったところ以外はおいしく食べれますが、できれば綺麗なものを食べたい心理です。
大きい分、肥料のバランスがミニトマトより圧倒的にシビアなのです。
③ 「1株から数個」という冷酷な現実
ミニトマトなら1株から100個、200個と鈴なりに採れるのが当たり前です。
しかし、初心者が育てる大玉トマトは、病気や落花を乗り越えて最終的にキレイに収穫できるのは1株あたりせいぜい4〜5個です。(うまく育てれるともちろんそれ以上でも収穫できますが)
それも場合によっては中玉トマトサイズしか取れないこともざら。
つらい現実です。
2. 徹底比較!なぜ「ミニトマトが最強」なのか?
3年間、両者を同じ環境で並べて育てて分かった、ミニトマトの圧倒的な優位性を3つの視点で比較します。

ミニトマトが最強と言える決定的な理由
ミニトマトの最大の強みは、その「リカバリー能力の高さ」です。
大玉トマトは、1つの実に全エネルギーを注ぐため、その1個が病気や虫にやられたら終わりです。
しかし、ミニトマトは無数に花が咲き、実がつくため、数個が虫に喰われようが、鳥につつかれようが、痛くも痒くもありません。
「次がある」という心の余裕が、家庭菜園の楽しさを倍増させてくれます。
3年やって分かった「元が取れる」本当のコスパ・タイパ
大玉トマトの収支
苗代、大型の支柱、労働力プライスレス……これだけ投資して、収穫できたのは見た目の悪いがトマトが一株4個。
高温障害で、熱くなると花が落ちるのがでっかくて去年は早々に大玉は撤退しました。
スーパーで買えば1個150円、合計600円分。
「これ、買った方が安くて綺麗だし、何より楽だったのでは?」という冷酷な現実に直面します。
味はいいです。甘い!!これが家庭菜園の醍醐味と言えば、そうなのですが。ですが、家計を守る実としては、、、というところ。
今年は、梅雨が長めだったのでもう少し取れそうな予感です。
ミニトマトの収支
ダイソーの安い支柱と一般的な化成肥料だけで、文字通り「どんぶり一杯分」のミニトマトが少なくとも採れます。
多少の実割れはありましたが、基本的にジャングルになることを除けば放任で多少の水やりで十分収穫できます。
夏場の数ヶ月間、お弁当やサラダのトマトを一切買わなくて済むレベルです。これぞ本当の「コスパ最強野菜」です。
というか、毎日食べても食べきれないので、今は素直に冷凍保存中の物もあります。
トマトソースにするぞ!
終わりに:それでも大玉トマトに挑みたいあなたへ
さんざん大玉トマトをディスってしまいましたが、大玉トマト栽培が完全な悪というわけではありません。
もしあなたが、
「コスパとかどうでもいい。あの大きな実を収穫するロマンを追い求めたい!」
「毎日つきっきりで脇芽を摘み、雨が降ればビニールをかけ、我が子のように過保護に育てる時間が幸せ」
という領域にいるなら、大玉トマトは最高のエンタメになります。
現に、苦労して収穫できた唯一無二の完熟大玉トマトをガブリと丸かじりした瞬間の感動は、ミニトマトでは味わえない格別なものがあります。
しかし、「手軽に、失敗なく、たくさん収穫して食費を浮かせたい!」という目的であれば、迷わずミニトマトを選んでください。
ミニトマトこそが、家庭菜園の楽しさと実益を両立してくれる「最強の裏切らない相棒」です。
今年の夏、あなたの菜園に並ぶのは、ロマンの大玉ですか?それとも実利のミニですか?

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