「毎日暑い中、カボチャの様子を見に行っても咲いているのは雄花(おばな)ばかり…」
「黄色い小さな実がついた雌花(めばな)を見つけても、大きくなる前にポロッと落ちてしまう…」
35度を超えるような連日の猛暑、我が家のカボチャもまさに「雄花祭り」状態になっていませんか?
「肥料が足りないのかな?」「育て方を失敗したかも…」と焦ってしまう気持ち、すごくよく分かります。
しかし、結論から言うと、今あなたがやるべきなのは『何もしないこと(放置)』でした!
なぜ猛暑の時期は雌花がつかないのか、そしてなぜ放置するのが正解なのか?
その理由と、秋にしっかり収穫するためのポイントを分かりやすく解説します。
なぜ?猛暑(35度超え)でカボチャの雌花が咲かない3つの生理的原因
① カボチャは「涼しさ」と「日が短くなること」で雌花を作る
真夏の35度を超える猛暑と長日(日が長い)環境下では、植物のホルモンバランスが「今は子孫(実)を残すタイミングではない」と判断し、雄花ばかりを優先して咲かせてしまうのです。
また、栄養不足、栄養過多の場合も雄花ばかりが咲く原因の一つになりやすいです。
まず観察してみてください。
つるの状態はどうでしょうか?ひどく元気で上を向いていませんか?
体力が有り余っていて、この場合も葉っぱばかり茂らせるつるボケの時にも実がなりにくい原因になることもあります。
② 猛暑による「株バテ」で実をつける体力がない
カボチャにとって、大きな実を育てる(雌花を咲かせる)には莫大なエネルギーが必要です。
連日の猛暑で人間と同じように株自体がバテている時期は、身を守るために省エネモードに入ります。無理に実をつけようとせず、株を維持することに全力を注いでいる状態なのです。
③ 花粉の生命力が落ちて咲く前に落ちてしまう
仮に小さな雌花の蕾(つぼみ)ができたとしても、あまりに気温が高いと開花する前に黄色くなって落ちてしまうことがあります。
これは猛暑によって花粉の生殖能力が低下したり、株の水分調整がうまく機能しなかったりすることが原因です。
【要注意】焦った人がやりがちな「逆効果」な2つのNG行動
① 焦って肥料(特に窒素成分)を足してしまう「ツルボケ」の罠
「花が咲かない=栄養不足だ!」と考えて化成肥料や液体肥料を与えてしまうのは、最もやってはいけないNG行動です。
特に窒素分が多い肥料を与えると、葉やツルばかりが勢いよく伸びてさらに花がつかなくなる「ツルボケ」を引き起こします。猛暑時期の追肥は厳禁です。
② 水のやりすぎによる根腐れ・蒸れ
「暑そうだから」と日中のカンカン照りの時間に水をあげると、土の中の水分が温まり、根が煮えてダメージを受けてしまいます(根腐れの原因になることも)
基本的には、朝夕の涼しい時間帯以外の過剰な水やりは控えましょう。
35度超えの夏にやるべき唯一のこと=「静かに見守る放置術」
この時期にできる最高のケアは、手を出さずに「株の体力を奪わない工夫」をしてあげることです。
かぼちゃの体力を奪わない、保護をする方法
1.株元のマルチング(敷きワラ・刈り草)
直射日光で地熱が上がり、根が傷むのを防ぐために、株元にワラや刈り草、ウッドチップなどを敷いて土の温度上昇を抑えます。
2.直射日光をやわらげる遮光ネット
ベランダや限られたスペースなら、午後の強い西日を遮るように日よけシート(遮光ネット)をかけてあげると株のストレスが激減します。
3.無駄な芽かき・整枝は最小限に
葉っぱは太陽の光から株元を守る「日かげ」の役割も果たしています。
猛暑の間はツルをバッサリ切るような強い剪定(せんてい)は避け、軽く誘導する程度に留めましょう。
いつから復活する?秋カボチャに向けた復活!
「じゃあ、今年はこのままカボチャは収穫できないの?」と不安になりますよね。大丈夫です!
8月下旬〜9月上旬(朝晩の気温が下がり始める頃)
猛暑がピークを過ぎ、朝晩の風が少し涼しく感じられるようになると、株が再び元気を取り戻します。このタイミングで、それまでが嘘のようにポコポコと健康な雌花が咲き始めます。
9月中旬〜10月(秋の受粉・肥大期)
秋の涼しい時期に咲いた雌花は花粉の付きも良く、受粉成功率が跳ね上がります。ここで受粉した実は、じっくり時間をかけて甘みを蓄えながら大きく育ちます。
夏の雌花が咲かなかったかぼちゃ栽培の私の今年の経験談

私の坊ちゃんかぼちゃは5月ごろに種まきを行い、2つほど実験的に育てました。
結果は秋成でいいならば、株の力をためた方が、結果的に収穫量がUP!
一つは早期に、受粉させて結実、収穫できました。
二つはできるだけ株を太らせて、エネルギーをためて受粉させるつもりでしたが、この時期と今年の梅雨の長雨がバッティング。
受粉できずに、夏本番。もちろん雌花咲くことない状態でした。
唯一受粉できたものは、夏の暑さによってでしょう、とても小さい、握りこぶしもない大きさのものが一つ。
それでもあきらめず、そのまま育成を続けて、今、九月。
気が付くと、3つほど結実していました。
虫さんが受粉してくれたものもあるので、いつ結実となったのかはわかりませんが、収穫もできそうです。
大きさも一般的な坊ちゃんかぼちゃはありそうです。
初めに、結実させた株は、やはりその時点ですごいエネルギーを使ったのでしょう。
その後は、うどん粉病になり、花が咲くも、雄花だけ、という状況で、今も新しく結実は無く過ごしています。
株は大きくなったのですが、なんだかわからないスイッチでも入ったのでしょうか、、、。
結果!かぼちゃはエネルギーをためた方が実の成りはいいです!
そして、春うえでも、チャンスがあれば秋植えのように実をとることができます。
悩んでいる方、もう少し長く、秋が来るまで育てるとチャンスが巡ってくるかも!
猛暑の夏は「エネルギー充填期間」!秋の大収穫を楽しみに待とう
カボチャが雄花ばかり咲かせるのは、酷暑から身を守り、次のチャンスに備えている「賢い生き残り戦略」です。
35度を超える猛暑の時期は、焦って肥料を与えたり触りすぎたりせず、敷きワラなどで根元を保護しながら「温かく放置する」のが一番の近道。
9月に入って涼しくなれば、必ず雌花ラッシュがやってきます!
今はカボチャの生命力を信じて、秋の美味しい収穫の時期を楽しみに待ちましょう♪

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