- 夏野菜の撤去をする。 地上部、地下の根っこなどできるだけ除けて除去する。
- マルチ、支柱などを撤去する。 病気が発生した場合は注意して洗い、感染源にしないようにする。
- 土壌の消毒。 土壌はまだまだ暑いので日光を使い太陽熱土壌消毒がお勧め。
- 土壌の酸性度調整、栄養、堆肥などを混ぜ込み適切な土にする。
- 秋野菜の選定、準備!
次の大切な野菜たちの為に、少なくともしたいことリストをまとめました。下記に詳しく説明して同じものもあります。
今回は結構長いページになったので、気になるところにジャンプ推奨です!
夏の終わりに知っておきたい家庭菜園の片付け
今年の夏も熱いですね。
本当に暑くて、夏野菜の水やりが追いつかないぐらいです。
でも、人によりますが8月には夏野菜を終わりにしよう、9月には終わりにしよう、など計画することも多いようです。
ですので、そろそろ次の秋冬野菜を意識していきスムーズに切り替えていきましょう。
夏野菜が終わった畑の片づけと土壌管理の必要性
私たちは多分限られた範囲で家庭菜園を楽しんでいると思います。
この限られた範囲で、楽しむためにも夏野菜の後片づけは重要になってきます。
ギリギリまでで家庭菜園で夏野菜を収穫するのも楽しいですが(私もよくやりますが、)早めに後かた付けすることにより、とてもいいメリットがあります。
☆先の秋野菜に向けて、土つくりを早めに行えて万全な状態で始められる。
☆夏の暑い太陽光を利用して病害虫対策ができる
☆じっくりとこれからの畑スケジュールを決めることができる。
大きく分けてこの3つだと思います。
特に、私としては病害虫対策はこれからの秋野菜には重要になると考えます。
太陽熱土壌消毒の効果は病害虫による連作障害の抑制、雑草の抑制などです。
病害虫などに効果のある温度は違うので、いろいろ効果や結果は変化が出ると思いますが、できれば暑い日が続くぐらいの季節にこの太陽熱土壌消毒は行いたいです。
一度その土壌で病気などが起こると、そのまま冬を越来年も同じような病気が起こる場合が多いですので、こういう場合も、早めに夏野菜を終了し、暑い夏の熱を有効利用して来年こそは成功に導きたいものです。
土壌の消毒や処理が十分でない場合の問題
土壌の片づけが行えてない場合、そして再度そのまま土壌を使う場合は、様々なデメリットが出てきます。
☆病害虫の被害が次回以降も出やすくなる。
☆根っこなどの残渣が多い土壌では、新しい野菜の成長が妨げられる。
☆前回残っている土壌の栄養が偏り、次回の野菜がうまく育ちにくい。
☆排水性、通気性が下がっている場合があるため、成長の妨げになる可能性。
連作障害も出やすくなりますので、土壌の管理は必要です。
小さな畑、庭での連作障害のこと。私の家庭菜園での連作障害を考える。
夏野菜が終わればすることリスト
夏野菜を撤去する
茎、葉っぱ、根っこなど除去していくこと。
お住いの市町村によりますが、可燃ごみやコンポストがあるならばそちらに分別します。
使用したマルチ、支柱など処理する
マルチは引き続き使える状態なものはそのまま保存して節約にも。支柱は軽く洗い乾かし保存してください。
☆病気などが起こった野菜、土壌に使用した場合は念入りに洗ってください。マルチはもったいないですが処分したほうが無難です。
雑草などあれば除草をする
雑草は野菜にとっていいものでは無いです。栄養の奪い合いになったり、病害虫を運びやすくなります。できるだけ除去しましょう。

次の野菜の為の土づくりと基本
秋野菜の為に土壌を整えましょう。
この酷暑を利用して、太陽熱を利用して消毒をすることがお勧めです。
太陽熱土壌消毒のやり方
その年の夏の暑さにもよりますが、できれば今年のような酷暑の方が効果は高いようです。冷夏の場合は効果が低いです。せっかくのこの暑さは全力で利用してしまいましょう!!
必要物品
十分な水、ビニールマルチ(穴が開いていないもの)スコップなど
やり方
1.土壌消毒を行いたい場所の夏野菜の残渣(根っこや茎など邪魔になりそうなもの)を除けて置き、十分に土を耕す。
2.消毒したい範囲に十分に水をかける。
3.ビニールをその範囲に覆い、できれば2~3週間ぐらい保護する。
できるだけ密封する方が効果が高いです。気温が高い方が効果は高いです。
4.期間が終われば、ビニールを除けてください。
時期によりますが、この後に必要な元肥や土壌の調整を終えて、秋野菜に使いましょう。
☆時期的に台風など発生する場合もありますので、ビニールが飛ばないように重しをしてください。
土壌を整える方法
天地返しをする
土の上下を入れ替えます。この時に大きな石や、根っこなど野菜の成長を妨げやすそうなものは除去してください。
水はけをよくしたり、通気性が良くなります。
土壌改善の土壌改良材などを入れる
使った土壌は色々な問題を抱えていることがありますので、問題になる前に改善してふかふかのいい土壌にして次の野菜を育てましょう。
やはり、土づくりは野菜の出来を左右しますのでとても大切です。
石灰のこと
当たり前ですが屋外の場合、水やりのほかに雨も降ります。
この雨がどうしても酸性に土壌を導くために、特別酸性土壌を好む植物以外には石灰を土壌に混ぜ込み、土壌を整えた方が野菜の成長を良くします。
特別なものでない限り、弱酸性~中性(PH5.5~6.5)を野菜は好みます
またこの石灰には土壌を中性に寄らせていく以外にも、野菜に必要なカルシウム、マグネシウムなどを含みますので、とても大切です。
石灰といっても色々種類はあります。
苦土石灰
カルシウム、マグネシウムも含みます。
形状も粉状、粒上とありますので、扱いやすい方を購入ください。
目に入らないように気を付けて使用してください。
野菜を植える1~2週間前に土に混ぜ込み土壌を作るようにすることが一般的ですが、中和作用が穏やかなため数日で野菜を植えることも可能です。
消石灰
土壌酸性調整の力は強いですし、効果も早いですが扱い方に注意が必要です。
目に入ってしまいますと失明の報告もありますで、使用する場合は防護眼鏡などを使ったり十分に注意してください。
肥料とすぐに混ぜ込みますと、化学反応でアンモニアガスを発生する可能性がありますので、1週間ぐらい期間を肥料とは離すようにしましょう。
水と反応して熱を発生しますので、すぐに苗などを植えない方がいいです。
有機石灰
牡蠣殻、ホタテがら、卵のからなどを原料とした石灰です。
他の石灰に比べて効果は緩やかで土壌酸性調整も低いですが、その分早く苗や種を植えることができます。
また、単純な成分だけでないので、いろんな微量な成分が混じり、それが土壌に住んでいる微生物のえさとなり、微生物活性化され野菜にいい効果を与えます。
☆ジャガイモやサツマイモ、ブルーベリーなど石灰が必要ないもの、逆効果(病気の誘発)の野菜もあります。
堆肥を混ぜ込む
堆肥とは落ち葉や家畜のフンなどを時間をかけて分解、発酵させて野菜の成長に役立てます。
土壌の肥沃を行い、排水性、通気性などを高める効果があります。
化学肥料に比べて効果が長く続きますし、急速な効果での野菜の肥料焼けなどの可能性が低くなります。
また、野菜を育てた後の土壌にはその野菜が好む肥料が減っていたり、育てることによりどうしても通気性、水はけが低下します。
ですので、必要な栄養や、良質な土壌の為に土壌改良材が必要になってきます。
バーク堆肥、落ち葉堆肥など植物由来や、牛糞堆肥、鶏糞堆肥、豚堆肥、など動物由来の堆肥があります。
物により発酵していないもの物もありますので、注意が必要です。
発酵という過程を経ていないと、有毒な病害虫や、雑草の発生の原因となることがありますし、悪臭の原因にもなります。
パッケージをよくご確認ください。記載されています。
元肥を混ぜ込む
あらかじめ肥料を混ぜ込むことによって初めのほうの野菜の成長を促します。
根っこを良く張らせて、初期の生育に欠かせないものです。
健康的な根っこを作れると病害虫にも強くなりますし、収穫物も安定します。
肥料の種類
遅効性肥料
与えてもすぐに効果は無いですが、微生物に分解されて1か月後ぐらいから効果が出ます。
肥料焼けを起こしにくく、作物の成長に合わせて効果を発揮できます。
即効性肥料
すぐに効果が出ます。今現在作物の症状に合わせてすぐその栄養素が欲しい時に使われることも多いです。
急激な成長や、栄養不足を早く補うために効果的です。
すぐに効果が出る分、すぐに効果がなくなりますので、追肥に使われることが多い印象です。
有機肥料
主に動物由来のものが多いです。
牛糞、鶏糞、油粕、草木灰など植物残渣など。
成分的に土壌をふかふかにさせたり、通気性をよくしたり土壌改善効果があるものが多いです。
また、比較的ゆっくりと長く効果が出ます。しかし、発酵が十分でないものを使うと匂いや害虫の問題が出てきやすいです。
無機質肥料
原料が科学的に合成されたものなので、成分が安定しています。扱いもしやすいのが特徴です。
すぐに効果が出て、その効果持続性は低いです。
その性質のため土壌改善効果はありません。用法を守らないと高濃度の肥料により肥料焼けが起こります。
元肥と堆肥の違い
物により、肥料としても、堆肥としても重複するものがあり混乱すると思います。
この二つは目的が違うものになります。
堆肥は土壌改善を目的にしています。
土壌のふかふかさや、通気性、排水性、肥料もちなどになります。野菜を育てるうえでの土壌の良さは大切です。
栄養があるだけでは野菜はうまく育ちません。
そのため、野菜が根っこを張りやすい土壌にするために必要なものです。
元肥の目的は栄養分です。
初期の野菜に必要な栄養分を与えるために、土壌に混ぜ込みます。
ふかふかのお布団だけではやはり植物は育ちません。
ちゃんとその植物の成長に必要な栄養を混ぜ込み、強く健全に育てましょう。
夏野菜の後作。秋冬野菜のタネまき時期
跡片付けが終わればいよいよ秋野菜の準備です。
何を植えようか、など考えるのは本当に楽しいですよね。
9月おすすめ野菜
まだまだ日中は熱いでしょうが、少しづつ動きやすくなる時期です。
葉物野菜はいかがでしょうか?
水菜、春菊、小松菜、レタスなどが比較的簡単に育てることができます。
まだまだ気温も高めで推移するので水切れを気にしなくてはいけませんが、勢いに乗ると大きく育てやすい時期でもあります。
葉の物野菜は食卓に毎日出ても飽きませんし、小松菜など成長が早めの野菜は収穫しても再度ひどく寒くなる前にまた種を植えて育てることもできますし、優秀な野菜です。
10月おすすめ野菜
10月に入るとぐんと朝、夜の気温が下がってきますし、外での作業が苦ではなくなりますよね。
この時期からは大根や、ニンジン、ゴボウなど根菜がお勧めです。
寒くなる時期に合わせて、おでんや煮物によく使いますし、品種も豊富にありますので種を選ぶ楽しみもひとしおです。
去年の話ですが100円均一の種でもちゃんと育って煮物で大根を食べました。私の育て方の問題ですが、少し筋ができてしまいましたがちゃんとおいしい大根でした!
葉っぱも食べれて節約と健康に役立ちます!
11月おすすめ野菜
寒さが少し気になってくる時期ですが、この時期からでもスタートできる野菜はあります。
来年に向けての収穫に豆類や玉ねぎはいかがでしょうか?
ソラマメ、スナップエンドウなど冬を越して春先の食卓を彩りますし、おいしい!取れたてのスナップエンドウは甘くておいしいので本当にお勧めです。
お花もスイートピーに似ていてかわいいです。
スナップエンドウなどは春に植えても、春終わりには収穫は出来ますが、冬を越したものの方が、少し収穫量が増えますし強く育つようです。
夏の終わりにやるべきチェックリストまとめ

土壌の片づけ
- 夏野菜の撤去をする。地上部、地下の根っこなどできるだけ除けて除去する。
- マルチ、支柱などを撤去する。病気が発生した場合は注意して洗い、感染源にしないようにする。
- 土壌の消毒。土壌はまだまだ暑いので日光を使い太陽熱土壌消毒がお勧め。
- 土壌の酸性度調整、栄養、堆肥などを混ぜ込み適切な土にする。
- 秋野菜の選定、準備!
このチェックリストで一番難しいものは土壌づくりだと思います。
分からないながらに作り、試行錯誤するのも実験的に楽しいですが、ホームセンターなどの力を借りるのが一番簡単です。
見たことがあると思うのですが、リサイクル材を使うのが一番簡単です。
種類や目的により、内容物も違いますが目的は一度使った土をこのリサイクル材を使い、再度野菜を育てるのに適切な土壌にします。
適用もプランター、花壇、畑など記載していますし、個人的にお勧めです。
まとめ
楽しい夏野菜の収穫ももう終わりが近づいて少し寂しい気もしますが、夏野菜の後はおいしい秋冬野菜の季節です。
そして、悩まされた虫や病害虫も少し被害が減り、私たちも過ごしやすい季節の到来でもありますよね。
まだまだ暑い時期を精いっぱい利用して、楽しい秋冬野菜のスタートとしてしまいましょう。次のクールに害虫、病気は持ち越しません!

個人的には私は少し手間ですが区画に分けて太陽熱土壌消毒や、片付けをしていくとスムーズに他の種類の野菜を育てる楽しみが増えるので好んでいます。
一杯の種類を育てたいのですが、なかなか広い畑ではないのでそんな工夫で乗り切っています。
楽しい、家庭菜園ライフを!
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