熱いですね。
夏野菜の代表格のピーマンですが、この頃すこしおかしいことが起きました。
何だか部分的に茶色く、枯れている様な?
この暑さがひどくなったぐらいで起きてきたような、気がしますのでもしかするとピーマンの尻ぐされかもしれません。
その場合この部分を除ければ食べることは可能ですが、何の原因で起こるのでしょうか?
ほかにも一部おかしい実がある場合、何が原因なのでしょうか?
ピーマンの部分的な症状

ピーマンの部分的なところに枯れたり、色がおかしい、質感がおかしいなんてことはありませんか?
そのようなピーマンが良く出来る場合は、何かしらの対処をピーマンが待っているかもしれません。
主に、部分的に腐敗している、尻ぐされ病、日焼け、老化などが考えられます。
カビなどによる腐敗
何らかの原因で部分的に腐敗が始まり、だんだんと広がっていくことがあります。
ピーマンの実に傷がつき、その後の環境で腐敗が進行するようなものです。
梅雨時期の高温多湿な時期に多いです。
外見は白カビをまとったりもして、だんだん病変が広がっていきます。
少しの部分の病変でしたら一部分を取り除き、腐敗や病変がないものでしたら食べれますが、お勧めはできません。
尻ぐされ病
ピーマンの実のおしりの方に茶色~黒っぽく一部変色とくぼむ症状ができます。
高温多湿に起こりやすく、カルシウム不足でも起こりやすいです。
カルシウムを与えていても、過剰に窒素が含まれている肥料を与えすぎると、カルシウムの吸収を妨げられて起こることもあります。
またそもそも水分が少ない、高温の日々が続く場合もうまくカルシウムを吸収されにくくなり、起こります。
良くトマトでも起こる症状です。
症状の出た実は今から対処しても治る見込みは無いので、摘み取りましょう。
傷害のある所だけ除けて食べることができます。
日焼け
ピーマンの適切な温度は28~18度ですが最近の日本はそれ以上になることが多いです。そして、この温度が障害になって起こりやすいです。
ひどく太陽の光が当たる部分に、灰色~薄い茶色に陥没します。
直射日光が長時間当たることで、症状が出ますので、高温な季節に起ります。
場所は尻ぐされと違い、上部の方に良く起こります。(日光による障害なので)
傷害を受けたところは切り取って、正常なところを食べてください。
対処としては水分をたっぷりと与える、日焼け対策には遮光カーテンなどで保護をするが主な対策になります。
赤くピーマンが色が付く
段々完熟している証拠です。
緑のピーマンが一般的に食べられますが、そのまま収穫せずにしておくと赤くなります。
この状態になりますと、ピーマン独特の苦みが薄くなり甘さが出てきます。
栄養素としてもビタミン、カロテンなどが増えます。
これ以上は追熟させても種になるだけですので、早めに収穫して楽しんでください。
パプリカとはまた違うおいしさですよ。

猛暑がピーマンに及ぼす影響
ピーマンの適正温度は18~28度程度です。寒さには弱い野菜の代表格。
ですが最近に日本は熱いですよね。
私が住む場所でも連日35度以上が続きますし、夜間もほぼ25度以下にかがることは稀です。
ピーマンも夏野菜と言えど、この暑さにはつらいようです。
30度以上が続く場合は、流石にピーマンも育成がスムーズに行われにくくなり、35度以上になると花をつけない、実をつけないなどの高温障害になりやすいです。
実がついても変な形になることも多く発生して、いいことはない印象です。
家庭菜園でできる簡単な日焼け対策
一般的にビニールハウスや、大きな規模の農家さんでされている大がかりなことは、家庭菜園ではできにくいですが、小規模でしているこそできることもあります。
水やり
この猛暑ですが、やはり水やりはとても大切なことです。
朝、夕方などの比較的に涼しい時間に乾燥した土にたっぷりと水を与えてください。
まずは、水分をたっぷり与えて、温度上昇を抑えて、植物をみずみずしくして乾燥や太陽に抵抗を付けましょう。
根っこだけでなく、葉っぱや茎などにも水圧を加減して与えるのも温度が下がりやすいです。
水を嫌うアブラムシ、ハダニ対策としてもいいのではないでしょうか。
☆乾いてない土に水をあげると根腐れの原因にもなります。土の状態を観察してくださいね。
マルチを行う
株の根元にマルチや敷き藁などを行い影を作ることにより、土の乾燥や地温上昇を防ぎます。
マルチは黒や透明の場合は地温をあげる効果がありますので、白色やシルバーなどを使用するようにしてください。
すこし、黒や透明よりお値段が高くなる場合がありますが、効果はありますので最近はよく見かけるようになりました。
遮光をする
終日遮光を行うことはあまりよくはないですが、この酷い日差しでの障害を避けるために一日の一番熱い時間だけ遮光を行うのも効果的です。
畝の間に、支柱を立てて遮光ネットなどを設置してみてください。
風の強い日は使えませんが、余り風長い状態でしたら洗濯ばさみなどでコントロールすると、時間で除けたりできますので便利です。
☆風通しが悪いと病気が出ることもありますので、終日ずっと遮光ネットを設置するのはお勧めできませんし、育成によくないです。
風通しを考える
高温多湿のこの時期は、湿気で蒸れてしまいやすいです。
その状態が続くと、病害虫が発生したりしてピーマンにはいい状況とは言えません。
ですので、必要のない葉っぱを除けたり、脇芽が生えてきたときは育てず除去したりして風通しを良くしてみてください
過剰な水やり、加湿は病気の素です
根腐れ
高温多湿で発症が増えます。
根っこも呼吸しているので、ずっと土が湿っている状態だと根腐れを起こします。
症状は根っこが腐敗してゆき、それにつれて上部も枯れていきます。
排水が悪い土壌で起こりやすく、過剰な水やり、根っこが過剰な窒素肥料などでダメージを追っている場合に起りやすいです。
疫病
雨季後半から9月ぐらいが多いです。
茎、葉っぱ、根っこすべてに感染して枯れます。
特徴的な水浸状の模様ができ、ところどころにカビを生やします。
雨水や、土壌の菌が感染するために起ります。
連作でも起こりやすくなります。
黒枯病
褐色色の小さな斑点が、葉っぱや実など全身に現れます。
徐々にその斑点が拡大して引きつりのような変形も起こします。
茎にこの症状が起こりますと、そのまま枯れてしまう場合もあります。
実にできると売り物になりません。
24時間以上の多湿で起こりやすく28度前後が菌が活性化しやすいようです。
☆ピーマンには成長過程で葉っぱの根元などが黒い場合がありますので、紛らわしい場合がありますが、病気になりますと茎以外にも症状が出ます。

ピーマンおすすめレシピ
ピーマンはできるときは結構できて、うれしい悲鳴な収穫量になりますよね。
また、私だけだと思いますが、安くてうれしくて買いすぎてしまいこともあります。
我が家ではそんなときに良く作るレシピがあります。
無限ピーマン
材料 ピーマン、鶏がらスープの素、ゴマ、ごま油、ツナ缶
1.良くきれいに洗い種やじく、綿などを取り除き食べやすい大きさに切ります。
我が家では細切りにしています。
2.レンジで少し2分程度(シャキシャキした感じ)で加熱して、ツナ缶を1缶入れて混ぜ合わせ ます。
(レンチンしたときに水が出る場合は一度切ってツナ缶を入れてください。)
3.この時にしんなりしたほうがいい場合は再度レンジで加熱してください。
調味料としては鶏がらスープ、ごま油、ゴマを加えて完成です。
☆調味料の量はお好みで、味見をしながら行ってください。お好みで鷹の爪とか少し入れてもピリ辛でおいしそうです。

色味が欲しい場合は、ニンジンやえのきなどを加熱して混ぜ込んでもおいしいです。
ごま油なので冷蔵庫で保存しても変調しませんし、食欲増進です。

この時期多くなるソーメンのトッピングにもおすすめです。
まとめ
この夏も熱くなりそうですね。
そしてそれはピーマンもうんざりしていると思います。
尻ぐされ病や、日焼けなどこの暑さで起こりやすいものを紹介しました。
病原菌ありきではないので、その部分を除けて食べることはできますが、やはり気分はいいものでは無いですよね。
水やりや、肥料などを考えたり日焼け対策などしていき発生をなくしていきたいものです。
また、高温多湿によるカビが原因の病気も多々あります。
病気になりますと、ピーマンの実だけでなく株自体にダメージがおこり、最悪枯れることにありますので、土壌やピーマン自体を良く観察して早期発見に努めていきたいですね。
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