夏野菜でのキュウリは欠かせませんよね。
私も子供のころから大好きな野菜で、もちろん家庭菜園でも作ったことがるのですが、正直お店のようにできないことが最近ありました。
何だか苦いんです、、、。
これは、ククルビタシン類を多く含むと苦く感じることがあり、体にも良くないそうです。
でも、お店でのキュウリははそんなに感じない、でも家庭菜園で育てるとあるキュウリの苦み成分。おいしい家庭菜園でのキュウリの栽培方法はあるのでしょうか?
家庭菜園のキュウリが苦い理由
苦味の原因とは?ククルビタシンの影響
ククルビタシン類は、ウリ科の野菜などに含まれる成分です。
少量ならば問題はありませんが、多く摂取してしまうと体調不良になることもあります。
もともとウリ科の野菜は身を守るためにこの成分を持っていますが、現在品種改良をされておりほぼ苦みのない食用の物が主流となっています。
中毒症状としては、腹痛、気分不良、下痢などの消化管症状が主です。
このククルビタシンは品種改良により最近の品種は苦みを抑えたものが主流ですが、まれに昔の品種で苦みがあるものがあったり、栽培途中での受粉で他のウリ科だが、野生種や観賞用の物との交雑によって苦みの強いキュウリができることもあるようです。
そして、ユウガオ自体はかんぴょうの原料ですが、ごくまれに苦みの強いユウガオができるそうです。
キュウリの苗の話ですが、接ぎ木としてもユウガオは使われています。
そして、この接ぎ木の台木に生ったユウガオは、場合によりククルビタシンを豊富に含む可能性があるので食べないようにしましょう。(キュウリじゃなくてユウガオの実の事です)
苦瓜(ゴーヤ)との苦み成分は違う(モモルデシンとククルビタシン)
苦瓜も夏によく栽培されていますが、こちらの苦みはウリ科共通のククルビタシンとそのほかにモモルデシンが原因です。
このモモルデシンは食欲増進、消化促進、疲労回復などの効果を期待できます。
過分にとりすぎると胃酸が増えて胃に負担があるようですが、基本的に中毒などにはなりにくい成分のようです。

環境要因:日当たりと水分管理の重要性
キュウリの苦み成分は、実はキュウリがストレスを受けると増えるようです。
ストレスの原因は主に、日照不足、水不足、窒素肥料過多と言われています。
日照不足
キュウリは夏野菜で、日光を好む野菜です。
ですので十分に日光を浴びることができないと、ストレスで苦みが増えるようです。
また、気温が極端に低い場合も苦みが増えるようですので、育てる場所、環境が重要になります。
水不足
みずみずしい野菜ですので、水不足も大敵です。
やはり、十分に水分が取れないとストレスで苦みが増すようです。
根腐れも気にしつつ、十分に水やりをしてあげてください。
一度土が乾いたことを確認して、一日一回たっぷりと与えてください。
葉っぱがしおれてくる場合は一日二回の方がいいかもしれませんか、観察してそのしおれ方など病気なのか、水不足なのか判断してくださいね。
肥料をあげすぎた、あげなさ過ぎた
野菜を育てるうえで、肥料は欠かせないものです。
しかしあげすぎにも注意が必要です。
窒素肥料は成長のために必要ですが、あげすぎになると苦みが出てくるようです。
肥料の成分に注意して、窒素肥料に偏らないようにしましょう。
育て方以外の話
育て方以外にも苦みが出る場合があります。
品種改良で苦みを減らしたキュウリですが、品種改良前は苦みがあったということです。
品種改良前の古いタイプは苦みがある可能性がありますので、育てる場合は新しい物の方が、失敗が少ないです。
また、食用のキュウリの近くに観賞用のウリ科の物を育てることはやめた方がいいかもしれません。
交雑して、苦いキュウリができる可能性があります。
収穫の適切な時期とは?
キュウリは未熟な実や大きくなりすぎた実は苦みが強い場合があります。
やはり適切な時期に収穫しておいしいキュウリをたべたいです。
キュウリは花が咲いて10日ぐらいで収穫できることが多いようですが、本当にキュウリは成長が早く、一日で3センチぐらいの見ることもありますので、日々観察してください。
収穫の適切な大きさは20センチぐらいのものです。大きくなりすぎると苦みが出たり、皮が固くなりやすいので注意です。
しかし、家庭菜園での収穫本数を増やすために、初めの数本だけ10センチ程度で収穫する場合もあります。(株を育てるために)
曲がりキュウリはなぜできる?
スーパーで見るようなまっすぐのキュウリを目指していたのに、曲がったキュウリができたことがありませんか?
家庭菜園ではよくあることだと思います。
この場合もやはり水分不足や、肥料などの生育環境などで曲がりやすいようです。
また、物理的に傷がついたり、ネットや増大時に障害物があり曲がることも多々あるようです。
品種的に短いタイプは曲がりにくいようなので、そのようなものをはじめに曲がり対策として育てることもいいですね。
また、他にも品種により曲がりにくいキュウリもありますので、育てる前に色々品種を探してみるのがいいですね!
曲がりにくいキュウリ
シャキット、黒サンゴ、などいろいろあります。他にもいろいろな特徴のあるキュウリがありますので探してみて下さい。

おすすめレシピ
キュウリの佃煮
サラダによく使われるキュウリですが、加熱してもおいしくいただけます。
このシーズン少しキュウリに飽きた方、つくだ煮はどうでしょうか?
おいしいです。
材料
キュウリ(お好きなだけ)醤油、砂糖、だし、鷹の爪、みりん
- きゅうりは洗い、薄い輪切りにしてください。そして水分が多い野菜ですので塩もみして水分を抜いてください。
- フライパンにキュウリと調味料を入れます。辛みが苦手な場合は鷹の爪は入れなくても十分おいしいです。
- フライパンに火を入れて、水分をある程度飛ばします。この時間が長いとくたっとした食感に、短いとポリポリした触感になります。
- 冷蔵庫保存で早めに食べてください。副菜に、冷ややっこの薬味にでも。
すり下ろししょうがを入れてもおいしいですよ。
まとめ
キュウリをせっかく家庭菜園で作っても、苦いことがあります。私は去年作った時に苦くて悲しかったです。
この苦みはククルビタシンという成分が原因のようです。
そして、これは人間にとっても体にいい成分ではなく、摂取量によりますが中毒症状を起こすかの世があります。
主に皮や、ヘタにこの成分が多いようですが、キュウリを本体を食べたときに嫌な苦みが強い場合は、食べることをやめた方がいいようです。
そして、この成分はキュウリの育て方に問題がある場合も増えるようですので、キュウリがストレスを感じないように、お手入れをする、ことが大切です。(日光、水やり、肥料など)
新しい品種のキュウリを育てる、キュウリの収穫期間を守る、など苦いキュウリを作らないための方法がありました。
折角の家庭菜園のキュウリですのでストレスを感じないように育てておいしいキュウリを作りましょう!
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