こんにちは。徐々に秋から冬に代わるこの季節、だんだんと害虫も少なくなってきました。
ほっと一安心。
したいところですが、我がネギが根元から切られていました。
切られただけで犯人の影も形も昼間の現在は見当たりません。そうなるとやはり犯人は決まってきます。
やはり犯人はにっくき、あいつ。ネキリムシ!
今年の春先から私は頭を悩ませています。もーーー!!
ネキリムシの生態と特性
ネキリムシはカブラヤガ、タマナヤガなど言われているヤガの仲間です。
成虫は名前の通り、蛾で大きさは2センチ程度の主に灰色の蛾です。
蛾は花の蜜などを主食になりますが、幼虫の時代は柔らかい植物を好みます。
その為、被害を受けるのはまだ幼い野菜の苗が多いです。
そして、日中は土の中に潜り込み姿は簡単に見ることができません。夜の間に起きてきて食害を行う厄介な虫、ネキリムシです。
野菜の根元から伐採するようになるのは幼虫の間になりますが、点々と移動するため、対策を行わないと被害が広がる可能性が高くなります。
個人的に食べるならば全部食べていけ、と思うのですがやはり根元を齧り上部は食べたり食べなかったりで、なんなんですかね。本当に。
猛暑など夏がとても熱い場合によく秋に繁殖することが多いとのこと。
ですのでこれからは害虫被害報告が増えていきそうで怖いです。
ネキリムシ被害が良く発生する植物
様々な野菜など植物が被害にあうことが多いです。
葉の物野菜のキャベツや、レタス、他にも実になる野菜のトマト、ナス、ブロッコリーなどさまざま。根菜も被害にあいます。
特に、ポットで育苗しておき、畑に定植したときなどは注意が必要です。
虫も柔らかい苗などを好んで食害します。
脇芽が出てくるような野菜ならばまだしも、そうでない場合は食害されるとそのまま枯れる運命しかないからです。
個人的に今年私の庭で植えたひまわりもすごく好んで食害されました。本当に双葉やっと出た順に被害にあいました。
ある程度大きくなり、茎が丈夫になるとぴたりと被害はなくなりましたがそこまでは被害が尋常ではありませんでした。
ですので、基本的にどんな野菜でも被害にあう可能性がある害虫になります。
ネキリムシは越冬できる?
ネキリムシは越冬できます。
ある程度の大きな幼虫か、さなぎが枯草などの比較的環境のいいところに住み着き、温かくなると蛾になり、卵を野菜などに産み付けるサイクルです。
そのため、冬になると被害が治まりますが、ある程度の気温になると再度被害が出てくる可能性が高いために対策は必要になります。
ネキリムシ対策

夜間に被害にあうことが多いネキリムシですが、日中もできる対策があります。
やはり家庭菜園として無農薬で行う場合は、物理的に食害に会わないように対処することが必要になってきます。
ペットボトル、卵の殻などを使い物理的に対処を行う
被害があるのは決まって野菜の苗の根元が多いネキリムシですので、その対処としてはやはり物理的に保護することが有効になります。
ペットボトルで対処
透明のペットボトルの底を切り取り、その苗を保護するようにかぶせると物理的に近くにネキリムシが寄ることができないので野菜を切り倒される心配がなくなります。
この時の注意は、その保護したペットボトルの中に虫がすでに侵入されている場合は無効になりますので、そこは注意してください。
適度に大きくなり、茎も太く、強くなれば切り倒される心配はほぼなくなります。
ストローなどで保護しで対処
また、同じような方法で、太目のストローを切り、苗の茎の周りに保護すると、ネキリムシの歯が立たないために苗の保護ができます。
卵の殻で対処
卵の殻を良く洗い、乾かし、軽く砕き、保護したい苗の周りにまきます。
周りがちくちくするために、ネキリムシが寄りたがらなく、保護ができる方法です。
私の場合ですが今年はこの方法で、一定の効果がありました。
卵の殻を蒔いてないところはやはり根っこから食害されていることが多かったですが、卵の殻を蒔いたことろはほぼ食害なく大きく育てることができました。
実験はひまわりの苗などでしたが、ある程度の大きさになれば卵の殻がなくなっても食害がありませんでした。
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捕殺など原因駆除
夜の間にネキリムシは悪さを行うので、日が暮れて20時ごろなど夜間に作物を見回り、発見して捕殺する方法もあります。
しかし、毎回で会えるわけではないので、見つけれたらラッキーなのかもしれません。
一番原因を対処できる方法ですが、難易度は高いです。
環境整備をしてネキリムシ対策
どうしても羽のある蛾の幼虫のネキリムシですが、作物の近くに雑草などが多くある場合、ネキリムシなどの害虫が大切な作物に付きやすい環境です。
ですので、近くの雑草や、わらなど虫の居所に、住みやすい環境がある場合は環境整備を行います。
また、冬越しはネキリムシの環境にいい場所に育った幼虫状態か、さなぎで過ごし春を待つ傾向があるので、そのような場所を撤去したり、十分に冬の間に土を耕し、害虫を捕殺したり、外気にさらして越冬しずらいようにすると春先の発生を抑制しやすくなります。
農薬を使う(ダイアジノン、ネキリベイトなど様々にあります)
無農薬にこだわらない場合は一番使いやすいのは農薬になります。
農薬ですので種類により注意事項や、使える野菜が違いますので、よく説明書を読みご自身の体調の良い日に行うようにしてください。
良く使われるネキリムシ対策の農薬としては、ダイアジノン、ネキリベイトがあります。
気になるお値段は農薬の量も左右されますが、ネキリベイトが一番お手頃なことが多い700~900円程度で販売されています。
薬の特色についてもその農薬の説明書をよく読んでいただきたいですが、特色としてネキリベイトは株元にばらまき、誘引してネキリムシに薬剤を食べさせるタイプです。
ですので、雨が良く降るような時期など薬剤が解ける時期は避けた方がいいです。
他には農薬ですのでやはり回数制限なども設定されていますので、よく読み正しくお使いくださいね。

個人的にこのネキリベイトの色に少しびっくりしました。なんだか想定外な色で、、、。顆粒で使いやすいです。
☆誘引されて食べさせて害虫駆除タイプでも野菜への影響はないとは言えないので、必ず野菜により違う収穫前日数も確認してください。
特に農薬を使うときの注意したいこと!
適応野菜を確かめる
使用時期、使用回数などの総回数など確かめる
収穫時期が近い場合は収穫前日数も確かめる
使うときは特に目や鼻など粘膜に入らないように、防護して行うこと
など
まとめ
家庭菜園以外でもそうですが、ワクワクして種を植えて、芽が出て、やっと双葉になった!これからの時期に根元より夜の間に伐採されるだなんてつらすぎることを行うネキリムシ。
このネキリムシは虫の付きにくいはずのネギにも食害を起こします。
現に私のネギも先日伐採されました。3本ほど、、、。次の日は5本に増えていたので現在ネキリベイト作戦中です。
このネキリムシは、夜間に食害を起こし、日中は姿かたちが分からないことが多い厄介な虫ですが、対策はあります。
物理的に対処を行うこと、環境整備を行い、繁殖しにくくすること、冬に間にさなぎなどの時期に対処して、春に持ち越さないこと、農薬を使うことです。
性質上苗の植え付け時の柔らかい時期に狙われることが多いので、その時期前には対処して食害されないようにしたいですね。
もーーーー!来年こそはネキリムシに悩まされないように頑張りたいです。


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