大根、おいしいですよね。個人的にはおでん大根、ふろふき大根が大好物です。
あと、漬物にも最高ですよね。夏もお店で大根を販売してくれるので購入しますが、時折筋張った大根に当たるので、とろとろで瑞々しい冬の大根がやはり大好きです。
この大根、今年秋冬で家庭菜園しませんか?
初心者でも安心!秋冬の家庭菜園での大根育て方
大根の有用性とは?どんな成分がある?
大根は私たちにとってすごく身近な野菜でもありますよね。昔から保存食品としても加工されたり、日々の食卓にもよく上ります。
余り嫌いという人も見かけません。
体調が悪い風邪の時にはちみつ大根として食べる方もいらっしゃるでしょう。
大根の栄養はビタミン、葉酸、食物繊維、カリウムなど豊富です。
水分が多く栄養が少ない印象がありますが、栄養は豊富で、また大根の独特な辛みはイソチオシアネートでできており、抗菌、抗がん、食欲増進などの効果があると研究されています。
ちなみに大根のしっぽになる方が辛み成分が多いために、そこを考えて料理する部分を変えるとなおおいしく大根がいただけます。
ちなみに、夏の大根と冬の大根を比べると冬の大根の方がイソチオシアネートが少ない傾向です。
瑞々しい大根は、おいしいですし、ダイエットに取り入れることもあるようです。
ビタミンや食物繊維はダイエット中には特に取り入れたい部分ですが、それに加えて、消化を助ける効果や、デトックス効果があるため、夜の身体の脂肪をため込む時間帯に摂取するとダイエットに有効とのことです。
栽培は根っこを育てる野菜ですので、深めに土を耕すこと、害虫対策が必要ですが、比較的秋は簡単に育てることができる野菜です。
はちみつ大根
はちみつ大根は大根の炎症を抑える効果と、はちみつの殺菌効果両方の効果があり、昔から日本人に愛用されています。
夜間に摂取すると、夜間中の咳を少し抑える効果もあるようです。
はちみつ大根の作り方
いちょう切り程度に薄く切った大根がひたる程度にはちみつを入れて、数時間してしんなりした大根を除けてシロップとしていただきます。
☆はちみつには性質的にボツリヌス菌が存在している可能性がありますので、1歳以下の子供には与えないようにしてください。

家庭菜園での大根育て方の基礎知識
大根の基礎知識
アブラナ科野菜
適温は20~10度ぐらいを好み、日光もできれば6時間以上は欲しいです。
春まき(4月ごろに)秋まき(8.9月ごろに)種をまくことが多いです。
種まきはポリポットで育ててその後定植するより、そのまま定植予定の場所で種まきして育てる方が大根がおかしい形になることを少し予防することができます。

個人的に自分で育てると、大根の葉っぱも収穫できて料理に使えるのがうれしいです。スーパーにおいてない大根の葉っぱ好きなんです。菜飯で食べたい。
アブラナ科の野菜なのでアオムシなどに特に食害が起こりやすいですが、薬や防虫ネットなどで防御する他、春大根より、秋冬大根の方が害虫対策期間が短くなりやすいので育てやすいです。
また、意外に肥料を好む野菜ではないため、夏野菜の後作に排水性など条件が良ければが良ければそのまま追肥を行わず育てることも可能です。
家庭菜園で育てやすい大根の種類
大根は色々な種類がありますが、一般的にスーパーでよく見かける品種は青首大根です。
大根の上の方が少し緑色の大根ですね。
他にも色々大根の種類は豊富で青首大根の他にもミニ大根、聖護院大根、三浦大根、などいろいろあります。
種は結構色々手に入るご時世ですし、一番自分が育てたいものを育てるのが家庭菜園の醍醐味だと思いますが、比較的簡単に育てられるものもありますのでご紹介しますね。
青首大根
耐病性もあり、あまみや瑞々しさがおいしい大根です。生食もできてサラダもおいしいですよね。
段々と地上部分がせり上がり、抜きやすく、栽培期間も調整しやすいため全国の農家さんで好まれて栽培されています。
品種も数あり、プランターに最適なものや、病気の体制が強いものなどありますので、育てたい環境に対応している種を購入しやすいです。
ミニ大根
名前の通り一般的な大根より小さめ15センチ~20センチぐらいでの収穫になります。
生食もできて、煮物や炒め物なんでも使えます。
新鮮なうちに食べきれる大きさなのでご家庭でも使いやすそうですね。
プランターや使える土地が少ない場合にも育てやすい大根です。
葉っぱもかぶに似ていて食べることができます。
品種もあり、赤い、紫などの色が違うものもありますのでサラダなどで食べると楽しいですよね。
基本的には20センチ以下の物をミニ大根と言われるようです。
この青首大根とミニ大根は大根の中でも比較的簡単に作れますので、使おうと思っていた場所と相談したり、カラフルさで選んでも楽しい栽培期間になりそうです。
小さい分ミニ大根の方が栽培期間は短そうに思いますが、ほぼ同じぐらいの栽培期間になるようです。
大根の種まきはいつまで?最適な時期と気温
大根の種まきは 春まきは4月5月に行い6.7月ぐらいに収穫します。
秋冬まき8.9月に種まき11.12ぐらいに収穫。が多いようです。
季節によりますが、適切な気温は10~20度程度の気温を好みますが、品種改良でいろんな大根がありますので、特に夏場などの早めに植える場合は、夏場対応の種をまくようにして下さい。
通常ですと数日程度で種から発芽します。
そして2か月程度で収穫になることが多いですが、気温が低いと収穫までの期間も長くなりますので、栽培日にちとその野菜の状態で判断して収穫してください。
種まきが遅れた場合のリカバリ方法
大根の種まきはその種の袋に記載されている期間で行うことが一番ですが、どうしてもそのようにできなかった場合もありますよね。
気が付くとまき時が終わりかけていたなど、残念ながら私はよくしてしまいます。
一般的には、季節が合わない種まきは、発芽しない、育成がうまくいかない、品質が悪くなるといったデメリットがあります。
でも、それを少しでもリカバリーする方法があります。
種などを品種を短いものをする
種袋に早生、晩生など色々書いていないでしょうか?
早晩性という言葉があります。作物を育てていると品種により早く収穫できたり、時間がかかったり性質が同じようなものでもありますよね。
その収穫や花が咲くまでの期間が短いものを早生といい、早生に比べて時間がかかるものは晩生とされています。その中間を中生と言います。
ですので、季節は動かすことができませんが収穫時期をそろえるためにも、早生、極早生など育成期間を短いものを選び栽培を行うことで、リカバリーができる可能性があります。
耐病、耐寒、耐熱など季節に合わせた品種を選ぶ
病気、寒さ、暑さなど季節がずれることにより、野菜にもストレスが多くかかります。そして病気になったりうまく育たない可能性を減らすためにも、季節に合わせてより強い品種を選ぶとリカバリーできる可能性が高くなります。
環境を整える
その苗が適切に成長ができるためにトンネル栽培、不織布で保護するなど、環境の保温を行うことで成長の遅れを取り戻しやすくします。
(暑すぎる場合は逆効果になりますので、野菜の品種に合わせて行います)
また、種を植える前に一晩程度水につけて発芽を促す、植え付け後は適度に追肥を行い成長を増進させるなど方法はあります。
やはり一番はその土地に会った気候の時期で育てることが育てやすさに繋がりますが、この気候変動がなんだか変化著しい昨今は色々難しいですね。

家庭菜園における大根の栽培方法(スケジュール)
秋冬野菜としての種まき
土づくり(種まき1週間前には土壌を作る)
8.9月に行うことが多いようなので、種まき前に土を作ります。
大根はその性質の為に通常の野菜より深めの30センチぐらいは深く掘り起こし、柔らかめの土壌を目指します。そして排水性と保水性のバランスの取れた弱酸性の土壌を好みますので苦土石灰などで調整をします。
元肥料も場合によっては必要ですが、その場で夏野菜をした後の栽培ではそんなに必要ない事が多いです。大根はそんなに栄養は必要ないといわれています。
元肥料を行う場合はできるだけ完熟肥料を使います。
不完全な肥料ですと、段階的にでる熱や、肥料成分(肥料焼け)、ガス、匂い(害虫を呼び寄せる可能性)などで、せっかくまいた種、育った苗に悪影響が起こる心配があります。
大根は、伸びる先での障害物や、肥料の偏りなのでまた割れ大根などに狩る可能性があります。意図的にそのようなものを作る場合を除き、やはり土づくりは大切です。
そして根っこを育てる野菜の為に、夏野菜で根っこ系の病気(害虫)になったような場合はそのままその場で大根は作らない方がいいですが、どうしてもの場合は十分に熱消毒(時期的に太陽熱を十分に利用できるはず)、薬物散布などを十分に行います。
排水性と根っこの成長を考えて、畝を他の野菜よりも高めに(20~10センチぐらいで)作ります。
種まき
種まきは8.9月には行います。できれば直播で行う方が根っこの成長的にまっすぐ伸びやすくて良いです。
畝間は30センチ、株間は20センチ程度を意識して行います。一か所に数粒種をまき、成長と共に間引きを行うイメージです。
アブラナ科なので虫に大人気です。できれば初めから防虫ネットなどで保護してあげてください。
育成中
間引きを行います。
本葉が2.3枚の時に一回、その後6.7枚になったら最終的に一本に良いものをのを残して栽培します。
間引き後は軽く土寄せを行います。抜いた後は根っこがグラグラしやすいため注意が必要です。
間引きの方法は抜いてもいいですが、密集している場合はハサミで切るだけでも十分です。
水やりは大切です。土壌の状態に寄りますが、乾燥したらたっぷりと水を与えてあげてください。
追肥は間引き時期の本葉6.7枚の時に一回、その後はその追肥の種類によりますが1.2週間に一回程度行います。
追肥を行う方が、よりおいしく太く育ちます。
おいしい大根を作るには土壌の柔らかさや、排水性、肥料、品種を選定するといいとされています。
そして、よくある家庭菜園での固い大根の原因は収穫時期を誤り、トウ立ちをさせてしまいあまりおいしくない大根ができてしまうことだと思います。
ダイコンを育てるときに、指定の期間を過ぎたままそのままにしていませんか?
収穫時期品種によりますので、育てた大根の種袋などに記載されている表示を参考に収穫を行ってくださいね。
トウ立ちとは
大根のトウ立ちとは、本来太るはずの大根の根っこ部分が十分育たず、地上部が育ち花を咲かせてしまうことです。
こうなると加食部分は固く、スカスカになりおいしいとは言えなくなります。
原因は主に
低温12度以下の低温を体験すると、その後に花を咲かせやすくなります。
そうなると、やはり次代を残そうと、花や種の方に栄養が行きますので、どうしてもおいしい大根になりにくいです。
対策としてはトウ立ちしにくい品種を選ぶこと、必要時マルチやビニールトンネルなどで必要時低温に晒さない、収穫時期を守るなどあります。
夜間が低温だとしても日中が20度以上で温かく、十分日照時間が保たれているとそのトウ立ちへのスイッチを打ち消す効果があるので、一時的な低温は心配しなくてもいいと思います。

プランターでの大根栽培
プランター栽培でも大根は十分できます。
注意することと言えば、プランターの深さと品種選別です。
根っこを育てる野菜ですので、プランターの深さは30センチ以上がお勧めです。
また、畑と違い乾燥はしやすい環境ですので、土が乾燥してきたらたっぷりと水を与えてください。
品種はミニ大根など小さめの品種がいいように思います。
防虫対策と病気予防のポイント
大根は比較的育てやすい野菜ですが、やはり虫や病気には注意が必要です。
基本的には防虫ネットを行い、まず寄せ付けないようにしましょう。
よくある病害虫を少し紹介させていただきました。これ以外にも病害虫が出ることがありますので、やはり日々の観察は重要です。
ハイマダラノメイガ(ダイコンシンクイ虫、ダイコンシンクイムシ)
幼虫は頭が黒く、体は乳白色で褐色の縦線を持つ1.5センチ程度の芋虫です。成長すると1センチ程度の茶色い蛾です。
幼虫が葉っぱの内部を食い荒らします。成長点を食べられるともうそのダイコンは致命的なダメージを受けることになりますのでとても厄介です。なぜに真ん中を狙って食べるのか、、、。
春にも発生しますが8~10月の高気温、雨が少ない時に好んで発生します。
物理的に侵入を抑えるための防虫ネット、見つけたらすぐ捕殺。
農薬も有効ですので、用法、用量を守り正しくお使いください。
アブラムシ
小さな緑~茶色の丸い虫で見たことがある方が大半だと思います。
成長点ふきんや、葉っぱの裏などに寄生して、野菜の栄養を吸収します。数がすぐに増えるので注意が必要です。
見つけ次第テープなどで捕殺、水などで洗い流すなど対処してください。
蟻が大根にたくさんいる場合も注意が必要。アブラムシを守っている場合があります。
軟腐病
細菌が原因で発生する病気です。
高温多湿で起こりやすく、特に台風、大雨の後などには注意が必要です。
葉っぱの根元などがぶよぶよと腐り、悪臭を放ちます。
傷口から菌が侵入し蔓延する他には、高肥料で栽培すると、苗自体が弱くなり感染しやすくなります。
排水をよく、畦通し良く育てて予防を行い、薬剤を使う場合は良く説明を読み正しくお使いください。

ダイコンのおすすめレシピ
大根ステーキ(ガーリックバター)
材料
ダイコン、ニンニク、バター、醤油、みりん
作り方
- 大根を皮をむき輪切り1センチ幅に切り、隠し包丁を入れる。
- レンジなどで火を入れて(レンジ500W5分程度です。お使いのレンジで調整してください)、フライパンでバターで焼き目を付ける。
- その後、ニンニク、バター、醤油、みりんで味付け。甘い照り焼き風が好きならば砂糖も入れるとお子様にも食べやすい。
- 熱いうちにどうぞ。
まとめ
ダイコンはおいしく、また健康やこれからの風邪をひいたときの喉対策にも有用できます。
そんな大根も、今育てている夏野菜後でも比較的簡単に育てることができます。
でもやはり気になるのは虫対策です。
防虫ネットや、よく観察し害虫対策を行ってください。
また、根っこを太らす野菜ですので土壌の土づくりが大切ですので是非ふかふかの大根の根っこがぐんぐん育つ土を作っておいしい大根を育てましょう。
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